くしゃみ・鼻水が辛い!花粉症の症状をやわらげる対策と市販薬・漢方の選び方

毎年悩まされる方も多い花粉症。くしゃみ・鼻水はもちろん、目や耳の痒み、鼻詰まりなど、花粉症の症状を和らげるためには花粉の付着を防ぐことが大切とされています。このコラムでは、花粉の付着を防ぐアイテムや症状別でみる市販薬・漢方の選び方、そして普段の食生活からできる花粉症対策をまとめて紹介。花粉症の症状を和らげるときに使う薬の選び方や、薬に頼りたくない場合の選択肢を知っておくことで、自分の希望に合わせた花粉症対策を行ってくださいね。

花粉の付着を軽減するアイテム3

顔に花粉が付着することを防ぐアイテムは毎年登場しています。その中でも最近注目を集めている花粉対策グッズをまずはチェック。

 

【ハイブリッド日焼け止め】

UV対策として日焼け止めを購入する場合、花粉やほこり、PM2.5などの微粒子汚れの付着を緩和してくれるハイブリッドな日焼け止めを選ぶのがおすすめ。メイクの下地はもちろん、肌にやさしい無添加処方タイプを選べば顔・体の全身にも使えます。

 

【高機能マスク】

花粉対策でつけるマスクですが、息苦しさやムレなど「着けたときに違和感がある」のはストレスになり、あまりおすすめではありません。そんなときは、定番の不織布マスクではなく高機能タイプのマスクをチェック。いつでも新鮮な空気がマスクの中を循環して息苦しさやムレの悩みを軽減してくれる優れものマスクや、N95レベルのフィルターが花粉やPM2.5の侵入を約95%カットしてくれるマスクなどしっかり花粉対策ができるマスクを選んでみましょう。

 

【花粉ガードシール】

外出先はもちろん家の中でマスクを外すシーンまで、とにかく花粉の付着を少しでも減らしたい!という方は、香りで花粉をガードしてくれる花粉対策アイテム。商品によって多少使い方が変わりますが、顔に近い洋服の襟部分にシールを貼るだけで顔まわりに浮遊するスギ花粉をコーティングしてくれます。徹底的に花粉対策したい方は、マスクとの併用がおすすめです。

 

 

くしゃみや鼻水が止まらない!市販薬の選び方

目のかゆみや鼻水、くしゃみなど、花粉症の症状を今すぐ何とかしたいときは、ドラッグストアで購入できる市販薬がおすすめ。内服薬・点眼薬なら「抗アレルギー薬」、点鼻薬なら「ステロイド薬」が一般的に選ばれていますが、ここでは医者や管理栄養士が監修をする健康情報誌「セルフドクター」の情報を参考に、抑えたい症状に合わせた薬の種類と選び方を紹介します。

 

【内服薬】

抗アレルギー薬・・・

鼻水やくしゃみなど、軽い花粉症の症状が出始めた段階なら「抗アレルギー薬」をチェック。眠気などの副作用が起こりにくく「第二世代抗ヒスタミン薬」とも呼ばれています。アレグラやアレジオン、クラリチン、エバステルなどの薬が当てはまります。

 

抗ヒスタミン薬・・・

症状がひどく、今すぐ鼻づまりやくしゃみを止めたい!という場合は「抗ヒスタミン薬」が有効ですが、眠気や便秘、吐き気といった副作用が出る可能性もあります。できれば、つらくなる前に副作用が少ない抗アレルギー薬を使うことがおすすめです。

 

【点鼻薬】

ステロイド薬・・・

ガイドラインで鼻づまりの症状に推奨されている薬。ナゾネックスやアラミスとなどのスプレータイプであれば、用法通りの使用なら副作用の心配が少なく、内服薬と併用できるとされています。鼻づまりは、起きたときに不規則でスプレーするより、鼻づまりに関係なく決めた時間に点鼻を行うのがおすすめです。

 

非ステロイド点鼻薬・・・

くしゃみや鼻づまりをすぐに止めたいときに使用します。抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬、血管収縮薬などが配合されているもので、内服薬やステロイド点鼻薬が使いにくいという方が、限定的に使用するケースが多いとされています。

 

【点眼薬】

抗アレルギー薬・・・

市販で販売されている薬なら、アレジオンやリボスチン、パタノールなど。副作用(眠気など)が起こりにくい抗ヒスタミン作用があるもので、一般的に認知されている薬です。

 

ステロイド点眼薬・・・

点鼻薬と同じように副作用が少ないといわれていますが、長期的に使うと眼圧が上昇する可能性があります。コンタクトレンズをされている方は、防腐剤が入っていないものを使ってくださいね。

 

 

薬に頼りたくない!花粉症に効果が期待できる漢方

くしゃみや鼻水の症状はあるけど薬には頼りたくない、花粉症の症状を根本的に改善していきたいという方は、眠くなる成分が入っていない漢方。「漢方のツムラ」公式サイトを参考に、症状別でみるおすすめ漢方を紹介します。

 

花粉症の初期症状なら【小青竜湯】

花粉症の症状に悩む多くの方に処方されるのが、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)。水っぽいサラサラ鼻水に有効といわれ、冷えた体を温めながら水分代謝を促し、鼻みずやくしゃみに悩む方向けの漢方薬です。

 

薬が苦手、お腹が弱い方なら【苓甘姜味辛夏仁湯】

病院で出してもらった花粉症の薬や、上記の小青竜湯で胃が気持ち悪くなってしまう方には、マイルドな苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)。冷え性の方にもおすすめです。

 

少し粘り気のある鼻みずなら【葛根湯加川芎辛夷

粘り気のある鼻みずに悩まされている方なら、葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)。体を温める葛根湯に川芎と辛夷という生薬を加えた処方の漢方で改善を目指します。

 

粘り気が強い鼻づまりなら【荊芥連翹湯

鼻水が黄色く、鼻づまりが強い方に良いとされる漢方は、荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)。鼻づまりだけでなく、湿疹やニキビなどにも効果が期待できます。

 

 

体にやさしい!花粉症対策におすすめの食材

なるべく薬に頼らず体に負担はかけない方法で花粉症対策したい!という方は、食生活の見直し。βカロチンやビタミンC、ポリフェノールは、花粉症を悪化させてしまう活性酸素を減らす効果が期待できるとされ、腸内環境を整える乳酸菌や食物繊維は、免疫機能に大きく関わる栄養素です。そんな花粉症対策におすすめの栄養素が含まれている食材をまとめてみました。

 

【βカロチン・ビタミンCを含む食材】

これらの栄養素は、人参やブロッコリー、かぼちゃ、小松菜、ほうれん草、などの緑黄食野菜、そしてキウイや柿、いちごなどの果物に多く含まれています。カロリーや脂質が少なめですので、ダイエットにもぴったりですね♪

 

【ポリフェノールを含む食材】

トマトや大豆、レンコンなどに含まれているポリフェノールは、抗酸化作用が期待できる栄養素。5,000種類以上あるといわれているポリフェノールの中でも、ダークチョコレートやココアに含まれている「カカオポリフェノール」は、活性酸素を生み出すさまざまな因子の働きを抑制してくれる効果が報告されており、アレルギーの改善を目指す方に◎。ダークチョコレートなら、ちょっとお腹を満たしたいときの「おやつ」にも最適です。

 

【食物繊維を含む食材】

腸内環境を整えるために目指したい食物繊維の摂取量は、1日20g以上。わかめなどの海藻類やごぼう、さつまいもといった根菜類が定番ですが、白米を玄米や雑穀米に変えるだけでも手軽に食物繊維が摂取できます。

 

【乳酸菌を含む食材】

腸内環境が良くなると、花粉が腸から体内に入りにくくなる可能性が高くなるといわれています。そんな腸内環境のバランスを整えてくれる栄養といえば、ヨーグルトなどに含まれている乳酸菌。一気に大量を食べるより、毎日少しずつ食べると体に効率よく乳酸菌が摂取できます。また、腸内細菌の活動をサポートしてくれる納豆菌がたっぷり入った納豆も積極的に食べたい食材。上記の雑穀米や玄米と一緒に食べると、免疫力アップの相乗効果が期待できます。

 

 

くしゃみや鼻水、目の痒みといった花粉症の症状は、早めの対策が大事。花粉対策グッズや食生活で健康的に予防してみてくださいね。

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